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株式会社J社

席替えの目的は?

今回の最大の目的は大月のパワハラに対する処罰だろう。

本来なら叱責顛末書始末書を書かせたり、重い場合減給降格処分があるのが普通の会社だろう。

しかし常務の温情処置により席に配置換えで全て解決しようという話になった。

本当はここで気付かないといけなかった。なんで罰しないのか?目的が既にズレていることを。

牟田口は一人で席替えプラン作成に勤しんだ。

席を変えるのであれば大月のパワハラ主に発言と監視を防ぐのが一番の目的となるはずだ。

牟田口は下の案にしようと動いていた。

・大月を懲罰的な意味合いで隔離する

・他の人と関わらないようにする(仕事で質問相談されることがないため可能)

・監視出来ないよう視線を大きく外す

の3点を満たしており訴えた者たちは納得していた。

しかし反対者が出る。社長だ。

社長から

『大月くんがみんなと離れた位置でかわいそうだ』と言い出したのだ。着眼点がおかしい・・・

ならばと考えだされたのが下の案。この下の案の頃になると全員が席替えをする(意味は分かってない)ことを知っていた。

更に反対者が出てくる。赤色の席の人だ。彼女たちは玄関に近くなるので来客対応をしたくないとゴネたのだ。

これ以後牟田口は箝口令を敷き変更案を漏らすことはなかった。

その代わり自分が別室に呼び出された。

牟田口:席の配置案が漏れとる!!

高長:(そりゃあみんなが見れる共有のフォルダに入れてたら漏れるわ)そうなんですね

牟田口:それにこんなにも色んな人が文句言うのはオレはキミのせいだと思ってる。キミがまわりをたきつけてるからだ。これはキミのために言う。そういうことは辞めなさい。

それと大月さんが銀行へ行くときはかならず『いってらっしゃい』を言うように。

高長:…

・キミのためって言う人は本当にその人のことを思って言ってることは少ない。その人のためになるというであれば100%受け取る側にとって利益でなければならない。これを言ってくる人間はたいてい自分の言いたいことを我慢出来なくて言う人が多い。我慢出来なくて言ってる自覚があれば良いのだが、そんなものはなくて本当にその人のためを思って言っているつもりでそれを隠れ蓑に文句を言うからタチが悪い。

本当にその人のためを思って言ってる人間は謙虚だ。謙虚さ故に自分がアナタに対してここまで言うのはおこがましいかもしれませんがというものが滲み出る。面白いことに本当に思っている人の方がハッキリ言わないのだ。

今までの牟田口の人間性、他人のことを考える力のなさから推察するに、自分の思う通りにいかなったことに対しての怒りだ。しかしこの男はそれを隠して自分はキミの事を思ってると口に出してアピールする人間なのだ。レベルの高い人間であれば演技で言うこともあろうが牟田口のレベルでそれはない。本当に自分はキミの事を思って言っているつもりなので本当にタチが悪い。

・この期に及んで大きな声でのアイサツの強要。

・今回の牟田口からの”注意”はかなりガチなものだが自分の仕事振りに対してのツッコミは一切なかった。これだけ有利な状況(自分の方が立場が上、細かいことを文句言える)で仕事振りのことを言わないのだ。いや言えることがない能力的にお粗末なレベルということを自分で証明している。

そして最終案として提出され全員に発表した。

大月が監視をよりしやすくなった。、そして来客対応をしたくないという意見だけが通った。更に大月のパワハラを受けていて訴えた人が今度はより近く、大月の島に入るという配置になった。

※補足 大月と同じ島に入るのは罰ゲームwwwhttps://keepitsimple.monster/jepisode2

・・・結局何のために席替えをしたのか意味が分からない。

大月と同じ島に入った小野田さんは激怒して

『もう辞めます!!』と言い放った。

当然だろう。わがままな意見はキッチリ通り本来の目的は一切遂行出来てないのだから。

すると牟田口は自分一人で手に負えないと判断しすぐさま常務を呼び三人で話を始めた。

小野田:これじゃ仕事出来ません。辞めさせて頂きます。

牟田口:席の配置をもう一度変えます。

小野田:辞めるので勝手にして下さい(配置変えるとかそういう問題じゃないでしょ)

牟田口:配置を変えますから

小野田:このままでいいです。

牟田口:じゃあ小野田さんを大月さんの島から離しますね

小野田:,,,

常務:それじゃあ小野田さんももう一度落ち着いて考えて下さい。今回の件(パワハラというよりは木下さんの)受け取り方の問題だったと考えとるんですよ。それにワシが思うに大月よりももっと問題な人間がおると思っとるんです。ソイツは周りに吹聴してまわっとる!大月を罰するならソイツも罰さないといけないとも思っとる。

小野田さんと話をした後次に自分が呼び出された。

牟田口:小野田さんの考えてることが分からないんだよ。

高長:まあいやでしょうね(あれで分からないなら人として終わってます)あと意味ないですよねこの配置換え。僕も今回のことで(会社の中身が)変わらないなら進退考えますね

牟田口:そうだねそうだね

常務:とりあえずはレイアウト変えるとういう会社の意に沿って動いてくれんかの

高長:分かりました。

話が終わるとすぐ小野田さんに話し掛けられた

1(今までの経緯の事も今話してることの)話をいっそ聞いてない牟田口

2大月は悪くない

3他に問題のある人物??

のことを。

1はいつものことなので

2のこと。

常務のその人の受け取り方発言から考えるに大月でなく牟田口は木下さんの方をスケープゴートにしているのではないかという結論になった。

3吹聴して回ってる人物がいる。前日に直接注意されたことを小野田さんに伝えると牟田口は常務に高長が問題を大きくしていると言っているのではないかと推測した。

二人で話していると和田さんが入ってきた。

和田さんは衝撃的なことを教えてくれた。

訴えられてから大月は牟田口とずっと連絡を取り合っていたことを。

大月:木下、常務と面談に入る

牟田口:了解

大月:高長、小野田さんと話をしている

牟田口:了解

大月:高長、もう一人の社員と会話中

牟田口:了解。引き続き連絡お願いします。

注意をした人物とされた人物が密に連絡を取り合う。そんなアホな話があるわけがない。

牟田口は大月のパワハラを問題視していない。

我々は最初から勘違いをしていたのだ。牟田口が本当にやりたかったことを。

それは大月のパワハラを辞めさせることではない。訴えたことを有耶無耶にする予定だったが思いの他問題が大きくなったので責任を違う人間に被せることにしたのだ。

普通の人は性善説にたって相手のことを考える。ここまで魂の訴えをしたのだから話を聞いて貰える貰えたと思うのだが牟田口のような人間性の質が相当悪い場合そうはならない。訴えた時点で真っ先に己の保身を考えたのだ。その後常務に相談するフリをして他の者からの正しい情報をシャットアウトするように動いたのだ。ここで常務が人を見抜く力があれば別だったのが残念ながらそれはなかった。牟田口の口車に乗った裁定に動いてしまった。10年近く付き合いがありながら牟田口の人間性を見抜けない常務の人の見る目は推して測るべく,,,

席替えの前に訴えた者たちだけが牟田口に集められた。

今回の件に関しての書類を作ったのでこれにハンコを押して欲しいと。

その書類は訴えたもの達各個人への要望書、いや命令書であった。自分のとこには『上司へ報告すること』という文章が書かれていた。他に大月への叱責文、反省文は存在しないのに訴えた側だけがハンコを押さされたのであった。