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株式会社J社

給与計算ミス その1 ~発覚~

仮にこちらが完全に悪いとしてもこの仕打ちはありえない

給与支給日の次の日従業員から電話があった。

給与明細に載って給与から引かれている経費代と別で発行している経費代表(こっちの表の数字が正しい)が違いますとの連絡があった。

すぐに調べると確かに間違っている!!今は間違えた理由よりすぐに直す方が先と考え調査を始める。するとその電話を掛けてきた人以外も間違っていることが分かり牟田口へ報告。

牟田口は血相を変えると常務と社長へ報告。社長へ報告している途中自分も呼ばれる

社長:給与計算を間違うことは社員の信頼を失うことになる。間違った社員一人一人にお詫びと説明をしておくように!ミスは誰にでもあることだから次からは気をつけてね ←てかこの時点で全部自分のせいにされとるじゃんwww

訂正処理を完了し、謝罪書類を作ったところ牟田口から

牟田口:脇坂課長、秋山課長、森田さん、野島さんに給料間違いの説明をし、謝罪書類を渡すようにして下さい

高長:(こんな大きな間違いなのに平社員の)ぼくが話して、渡していいんですね?

牟田口:高長さんが説明して、渡して下さい怒

絶対あっちの人キレるだろうなと思いながら説明へ向かう。

高長:脇坂課長、秋山課長、森田さん話があります。今月支給の給与計算、経費自腹のところで計算が間違っておりました。そしてこれがその訂正した給与明細と謝罪書類です。

脇坂課長:??おまえ、これをおれらが説明して渡さにゃいけんのか!本来なら総務の人間が一人一人連絡して謝罪せんといけんのんじゃないか!責任をこっちに押しつけるんじゃない

とその勢いのまま牟田口の元へ。

脇坂課長:牟田口さんよーなんでうちに責任なすりつけて説明までさせるんや!!

牟田口:そうですね。説明しようと思ってたんですよ

脇坂課長:総務から一人一人電話して連絡するのが筋じゃろ

牟田口:はい一人一人電話しますよ!!

脇坂課長が席に戻ると

牟田口:じゃあ高長さん電話して!!

高長:別に電話掛けてもいいですけど、こういうことは課のトップの者がいうべきなのではないでしょうか?

牟田口:いやいや!俺は役員へ報告してるから。そこの連絡は高長さんがするべきです

高長:…

電話を掛けるが現場に出ている人なのでなかなか電話が繋がらないのでなぜ間違えたのか調べるながらすることに。

12時になると牟田口はいつも通り昼休憩に入った。

すると脇坂課長が自分に話掛けてきた。

脇坂課長:全部自分がやらされとん?(笑)

高長:そうです(笑)

脇坂課長:コイツとコイツは昼間は出られんけえ夕方がいいよ。それとコイツはオレが電話しとくわー

高長:ありがとうございます

脇坂課長:・・・アイツすげえね

高長:(笑)

そう助けてくれると席に帰っていった

昼も食べずにやっているので見かねたパートの人からも助け舟が来た

パートさん:アイツ凄いね!部下をここまで叩き落とす人はじめて見た。私、現場の人と良く話すから電話手伝ってあげるよ!!お昼行ってきんちゃい!!

高長:いや大丈夫ですよ!!

このパートさんは仕事が出来る人で尚且つ現場の人ともコミュニケーションが取れている人なので謝罪電話をするのにあたって適任者だ。

しかし断った。なぜか?

・この案件に関わらせるのは得策ではない

一緒にこの案件を片付けて牟田口と大月に自分と同じ括りで見られてしょうもない攻撃を受けさせるわけにはいかない

事実大月(大月は通常昼休憩は会社にいる)は昼休みもなく仕事をしみんなが自分に声を掛けていることを逐一牟田口へ報告していた。得意の監視だ。

昼休憩が終わると牟田口は会社に帰ってきて声を掛けてきた。大月から報告があったからだろう。

牟田口:さっきは感情的になりすぎていたよ。従業員に電話させたのは給与計算が間違った時に訂正する大変さを知って欲しいので高長さんに電話させたんよ。昼飯を食べながら考えたがみんなで手分けして電話すれば良かったのう←必殺の後付け

高長:(あんたは考え方がゴミなんで伝わらないと思いますが)一応言いますけど、説明責任・使用責任はしっかりとってもらわないと意味ないと思いますよ。人の気持ちがよう分かってないみたいなんでようズレます。あなたと一緒にやりよる給与計算は一緒にやっていくのは難しいです。

牟田口:おれは全部が全部説明する必要はないと思っている!!!!(←自分の都合の悪い事は隠したいもんね笑 てかまた感情的になってるよ笑)みんなから情報を集めて調整していくのがおれの仕事。(←あんたのとこ情報いかんし調整も出来てないよ)高長さんが給与計算をしないというのは”ミス”を恐れて仕事をしないといってるようなものだよ(←おまえと仕事したくないんだけど)・・・ちょっと今考えがまとまらないからまた話します

高長:え?今ので終わりですか?(言い訳のネタ切れやなwww)

牟田口:あーまた話する

自分の方としても今から現場から帰ってくる人が多いのでコイツと話をしている場合ではない。

現場の人は定時後に帰ってくる人が多い。自分は帰ってくるのを待って一人一人、事の説明をし直接謝罪。電話だけでなく直接謝罪対応もした。中には『そこまでせんでもええよ(笑)』と言ってくれる人もいた。

牟田口はもちろん知らぬ顔で定時上がりであった。すると部長に話しかけられる

部長:アイツ(牟田口)帰ったんか?キミが一人でケツを拭きよるんか。

高長:そうですね。何のためにいるんですかね…

この時点では

・もしかしたら自分のミスかもという思い(牟田口が全面的に自分のせいにしてきたため)

・上司として役付者として責任を取らない牟田口への怒り

・ミスの残務処理をキッチリ終わらせる

ことを考えていた。

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