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株式会社J社

クレーマー

休みあけ。休日出勤のことを報告牟田口へ報告

高長:昨日事業所からパソコンが繋がらないと電話があって出勤しました。

牟田口:そうなんだ ← そうなんだじゃなくておまえんとこ相変わらず連絡来んのう

高長: ルーターが壊れてました。古いってのもありますけど何かショックを与えたんじゃないかと思います

牟田口:休日計画停電させたからかな

高長:(させたからじゃなくて前もって準備しとけよ。停電させても大丈夫な装備にするとか停電後は連絡つくようにするとか)その日常務もいましたからその辺も含めて報告しといて下さいね。

牟田口:わかったわー

話が終わり自分の席に戻ると不穏な空気をまといながら小平がこっちへやって来た。

小平はここ数ヶ月ケガで会社を休んでいた。休んでいる間は会社から給料が出ない仕組みになっていたので健保の休業補償(健保から申請者にお金が出る)を受ける話になっていた。本人記入欄だけをすでに渡してあった。

小平:この書類だけど

高長:はい?

小平:振込口座の支店名が分からんのんだけど!!怒

高長:えっとー(いやアンタの知らんわー)

小平:報酬額も分からん!!

高長:(月途中から復帰したため)まだ今月の額決まってないのでまだ申請出来ませんよ。支給日の5日まで待って下さい

小平:いや!!アナタの考え方は間違っている!!怒

高長:え?苦笑(今までの会話、わたしの持論度0%ですが笑)

この時点で半分いや全部投げていたが説明続行・・・

高長:(ここぐらいなら分かるやろ)障害手当貰ってなければ〝いいえ〟と記入して下さい

小平:あなたの教え方じゃ分からん怒

高長:では大月さんに聞いて下さい。

小平:大月に聞けとはなにごとか!!怒

というと小平は自分の席へ帰っていった。

周りは静まりかえっている・・・

話が終わると木下さんが話かけてきた。

木下:あの人(アタマ)おかしいんです?

高長:そうですね。ちょっと理解出来ないですね

木下:高長さんに話しかける前から何か変でしたよね。

高長:お騒がせしてすみません・・・

そう言いながら周りを見渡すと

知らん顔して仕事をしている牟田口と大月が目に入った。木下さんと変わらない位置にいる二人は微動だにせずにいた。上司として、一番のメンドクサイタイミングで声を掛けてくれることは期待してないが終わった後も知らん顔をする人間性の低さは素晴らしい!!コイツらに報告してもムダなのでそのまま違う仕事を続行した。

振り返って小平への対応はどうだったか?

小平:この書類だけど

高長:はい?

小平:振込口座の支店名が分からんのんだけど!!怒

高長:えっとーですね給料振込口座で良ければこちらでお調べして書きますよ

小平:報酬額も分からん!!

高長:分からないですよね~(月途中から復帰したため)まだ今月の額決まってないのでまだ申請出来ません。5日に確定したらこちらで書きますよ。分かる範囲で書いて下さい。あっハンコは忘れないで下さいね!!

小平:あなたの言うことは分からん!!怒

このルートもあっただろう。とにかく下手に出て相手の作業(負荷)を減らす。正論をぶつけてもダメなのだ。ただ小平という社員はかなり特殊であること、話をする前から不穏な雰囲気を放っていたことからかなり下手に出ても“必ず”揉める。

この調子なので書類記入に必要な情報が得られない中で“本人記入(責任がある)”個所を安請け合いするのは危険だ。間違えるリスクがあること、(社風として)向こうが情報をくれなくて間違えたとしてもこちらが悪いことになるのは分かりきっている。ならば敢えてどこかで相手を爆発させて尚且つ仕事を引き受けない但し質問にはちゃんと答えることが肝要と判断した。

ここまでは読み通りであった。

しかしこの会社はもっと下のレベルだったのだ。

夕方に小平が常務と話をしていた。

これが発端となりまた話は続く・・・