次の日
牟田口が常務に呼ばれて小平と話をしている。
牟田口が席に戻ると大月と自分が呼ばれた。
牟田口:今常務から注意を受けた。昨日の高長さんの対応が良くなかった。
高長:えっとーどうすればいいんですか?(すげえなこっちの言い分聞かずに全部あっちの言い分だけ聞いて)
牟田口:もっと年上の人を意識した対応をしないといけない!!もっと年功序列を意識して下さい。(ようはペコペコしろということ)ちゃんと教えてあげて下さい。下書きを書くなりなんなりして下さい。教え方が良くなかった。
高長:そうですか。
牟田口:それと高長さん、困った時に苦笑いをするけどそれが小馬鹿にしたように見えます
高長:・・・(知識がないことじゃなくて人間性の低さは馬鹿にしてます。でもそれ常務が言うか?)
牟田口:必要であればいつでもフォローしますから
高長:・・・(あんだけわめいてたら普通言わなくても間入りますが)
牟田口:それとこの前休日出勤した際に説明がないのはどういうことですか?と言われました。
高長:・・・(それはおまえが説明しとけ言ったやろ)
牟田口:それから高長さんの人のことを許さないという態度もいけないと言われました。その思想はワシの考え方に反していてとても危険だと!!
高長:それ本当に言われたんです?(なんかおかしい!!)
牟田口:はい!!
高長:自分で直接常務から聞いていいです?
牟田口:それは辞めた方がいい!!高長さんの聞き方如何では常務の逆鱗に触れてしまう。まず私に何を言うか教えて下さい。私なら常務が何を言ったら怒るか分かりますから。
高長:はい分かりました。
牟田口:ではこの話はここまで
大月:高長君、こういう社員もおるって勉強になってよかったね
高長:(はい出た必殺他人のフリ)
話が終わって自分の席に戻り仕事をした。
その日は一日中視線を感じた。ちょっと周りをみるとすぐ牟田口と視線が合う。おそらく常務と話をすると言い出したので気が気でないのであろう。その日はあえて“不満”な態度を出さずすぐに帰宅した。
次の日になるとその視線はなくなった。完全に油断した牟田口が席を外したこところを狙い常務に話掛ける。
高長:常務今時間よろしいでしょうか?
常務:全然構わんよ
高長:実は先日のことで
常務:あーはいはい
高長:私の説明不足もあって誤解と騒動を招いて申し訳なかったと思いまして
常務:まあまだキミも若いからなかなか難しいよのう(若いとかそういう問題ではない)
この時自分と常務が話をしていることに牟田口が気付く・・・
自分と小平が揉めていた時の4倍以上の距離があるのにだ!!
高長:いえ。それと牟田口さんから言われたんですけどなんかぼくが許せないことは許せないっといった態度を直せと常務に言われたと聞きまして。
常務:そんなことは言ってないよ。キミはそういうまっすぐなとこがあるからそこのところを考えて注意しなさいと言ったんだよ
高長:あーそうなんですね(やっぱズレとるじゃないか!)
牟田口は自分の席を行ったり来たりして落ち着かない様子
高長:それと先日の休日出勤のことなんですけど。緊急だったので自分が対応しましたがその後の報告は牟田口さんの方へ詳細を報告するようにお願いしてたんですけど
常務:そうなんか
高長:会社の備品に関する不備ですからね。原因とこれからの対応も含めて報告するのであれば自分の方からはどうかと思いまして
常務:なるほどのう
ここからはわざと雑談へと話を移し長引かせた。
牟田口は気が気じゃないのだろうずっと動き回っている。
話が終わり何食わぬ顔で自分の席へ着く。
その後知らん顔をして仕事をした。牟田口は常務が何も言ってこないことが分かり安心し自分の席に戻った。
追及する準備は出来た。あとはタイミング。終業後は話が来ると思って構えているだろうから昼ご飯を食べて眠たそうな14:00から15:00頃を狙う!!
続く・・・