F社には毎日やる業務がある。その業務の一つの説明が田島からあった。
田島:まず在庫システムを起動して(メニュー)Aー3を選択します。そこで\192.168.1.101にあるAフォルダにあるAファイルを取り込みます
高長:はい
田島:次に(A-)4でBフォルダにあるCファイルを取り込みます
高長:はい
・・・
説明こんだけ?(笑)
在庫管理システムを起動し、
Aファイルを取り込むメニューが入出庫取り込みと書いてあるのでおそらく入出庫データを取り込んでいるのであろう。
Bファイルを取り込むメニューには在庫データと書いてあるのでこちらは在庫データなのであろう。
しばらく業務を続けているとF社自身で入庫と出庫データを打っていることが判明する
じゃあ毎日データを取り込んでいるのはなぜ?
高長:これはなんで取り込んでるんですか?
田島:いやあ私はただこの業務やってるだけだから知らないよ
高長:・・・
聞く人間違えた・・・
高長:入出庫処理をしているのになんで毎日入出庫在庫データ取り込むです?
竹山:それは比べるためよ
高長:??
竹山:差異があるかどうか見たりするらしいよ。まあ今はほとんど見てないんじゃない
・・・なんで差異が出るのか意味わからん
数日この業務をこなしているとAファイルがないことがあった。
田島へ報告する。
高長:Aファイルがないんですけど
田島:あーないね。竹山さん!!Aファイルがないんですけど
竹山:あーないね。では物流会社に連絡して送ってもらうように言うわー
ここでやっと判明する。
AとBは物流会社のデータを取り込んでいることを。
高長:これは物流会社のデータを取り込む業務なんです?
竹山:そうよ
高長:そうなんですね(そうよじゃなくて最初の時点で説明してくんないかな)
なるほどそれで在庫データに差異が発生する可能性があるのか!!
高長:毎日やってるこの業務なんですけどこれ上書きなんですか?
竹山:いや上書きじゃないよ
高長:??
竹山:・・・
高長:(説明ないんかーいwww)
高長:じゃあAとBのファイルは毎日差分だけが入る形なんですか?
竹山:いや違うよ
高長:(じゃあなんやねんwww)
竹山:新たにデータが入るんよ
高長:・・・
おそらく
ではなく
という微妙なニュアンスを訂正したかったのだろう。
であれば
『上書きではないよ。前日のデータが消えて新たに取り込んだデータが生きる形になるよ』
と答えれば良い。わざわざ否定して答えないので違う答えに辿り着きそうであった。
説明を端折りすぎた弊害が二つ出ている。
・答えに辿りつくまでに時間がかかる(最初にこの業務を聞いてからここまで来るのに半年かかった)
・違う答えに辿りつく
敢えて答えずに自力で見付けさせる方針なら問題ないがおそらくそうではない。見付けさせるためには逐一フォローを入れて考えや間違いを修正させなければならないがそれは一切なかったからだ。
この説明の仕方にはまだ問題がある。
それはそもそもこの業務はどういう業務で外枠はこうなっているとの説明がないことだ。大枠を説明しないので何のことだかサッパリ分からない。
上司の説明力がない可能性だけではなく
自分の理解力がない、理解力アップへの努力が足りてないかを考察する。