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株式会社J社

隠ぺい体質 その①

長田さんに話掛けられる。

長田:高長さん聞いて下さい!!

高長:どうしました?

長田:実は金庫に渡してない慶弔金がありまして

高長:橋本さんの渡してないんです?

長田:いや南さんです

高長:南さんって…最近慶弔(の仕事自体発生してない)対応してないですよね?

長田:はい2年前ですね

高長:え?めっちゃ前じゃないですか!

長田:多分大月が渡し忘れたと思うんですよ

高長:間違いないですね(お金を引き落とすための書類作成は普通の人がやって“お遣い”の要素が強いただ渡すだけの仕事は大月)でどうするんです?

長田:牟田口さんへ報告してから考えようと思います。

高長:それがいいですね!!

おもむろにはなしかける長田さん

長田:金庫から昔の慶弔金が出てきたんですけど

牟田口:そうなん

長田:どうするんです?

牟田口:とりあえず金庫の中入れといて

長田:入れとくんですか?

牟田口:まあまた対応するよ

1週間が経ち一向に対応する気配は微塵もない。痺れを切らした長田さんは牟田口へ突撃する。

長田:慶弔金どうするんです?

牟田口:あー今度の掃除の時に出てきたことにするよ ←こういう時の切り返しの深さはさすが!!

長田: ・・・分かりました。

訴える → 対応策提示 → 対応しない → 訴える → 対応策提示 → ??

通常対応策を提示されるとそれで納得してしまう。プラス相手が上司が相手ということで納得する(上司にちゃんとやれとは普通問い詰めない・他に忙しい仕事があって対応出来ないのではと気を遣う)

それらを無意識に逆手に取れる牟田口はさすがだ。話は続く…