教える側にとって大事なのは教わる側の視点である。
教わる側として一番低いラインで設定するのがとりあえず仕事をそれっぽくさせることであろう。
牟田口は
業務の説明 → 何をするか? → そのためになぜそのファイルやソフトや機能を使うか? → エクセルの機能紹介
ではなく
自分が知っていて教えたい → エクセルの機能紹介 → 仕事っぽくさせる
という流れの考え方の元教えている。
今川さんは
エクセルの機能紹介 → 仕事っぽくさせる
というところだけ聞くので
業務の説明 → 何をするか? → そのためになぜそのファイルやソフトや機能を使うか?
というところがスッポ抜けている。
そのスッポ抜けていることに対して
・気付ない
・スタンス
というところに問題もある。
会社や仕事の知識はないかもしれないが、40年以上生きていてそこが抜け落ちていることに気付かない気付けないのは自分に問題がある。
またそれを邪魔しているのがスタンスだ。
教えてくれないから分からないと人のせいにしているから気付けない。
教える方にも問題がある。
自分の教えたいこととではなく、会社にとってとその人の力量を見て的確に情報を提供し教えることが一番重要だ。
自分の教える力量もわきまえずに教わるレベルの低い人間に手を出すべきではない。
結局両方に問題があるので育たない。
育たないだけなら良いが問題が山積みだ。
牟田口はしっかり指導が出来たと勘違いしているのでまたこの教え方をする。すると今川さんは今まで通り育たない。新しい人が入った場合も同じように育たない。出来ない人間と人件費を増やす下地の完了。
まず今までの経費
役付者が時間をかけて教えた結果が上の表。
これだけ掛けた人件費がペイするのであれば許せる範囲であろう。
ペイすることとは最低ラインとして今川さんが一人で仕事が出来るようになること。最高の結果として他の仕事も幅広く出来るようになることだ。
現実は一人でやるという最低ラインにも達していない、やっている仕事も利益を生む仕事でないことから完全なる損失。今後もこの教え方を続けていくので未来に渡って損失が出続ける。むしろ今川さんが出来ない分を人の補充で補えばまたあらたに固定損失が発生することとなる。
そして教える側もあまりに低いラインに設定すべきでない。
ある程度ここまでは出来て欲しいというラインに設定すべきだ。出来ないけど食らいついてくるのであれば残せばいい。ハナッから教えてくれるのがさも当然だが何もしらない出来ない人間に時間を費やすべきではない。
出来ない人間に時間を費やすのは教える側にストレスがなければ教える側教わる側にとって幸せかもしれない。しかし組織で動いている以上出来ない人間には差をつけるべきだ。出来る人間に手をかける方がリターンが大きい。
牟田口の悪影響はこれだけに留まらなかった。
自分が教えたことによって今川さんが戦力になった。戦力が上がったのに、大肉さんはいつも定時で帰っているのに在原は残業が多過ぎるアイツの業務を解体せんといけん!!そう息巻いていた。在原さんは毎日残業をしておりそれが気に食わないらしい。
そこで女性社員の業務内容を洗い出すことに。