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株式会社J社

ストレス耐性

J社ではまず全体朝礼があり次にそれぞれの課毎で朝礼がある。

全体朝礼では当番の人が前に出てお決まりの文句を言う。

例)

当番:おはようございます!!

他の一同:おはようございます!!

当番:いらっしゃいませ!!

他の一同:いらっしゃいませ!!

・・・

他の人は当番の人に合わせて発声するので当然向きは当番側になる。

その中で落ち着かない人物がいる。牟田口だ。

じっと待つのが苦手なのであろう。顔を強張らせながら体を左右に振り続ける。

あたりを見渡し、

こちらが言う番になるとヨソをガンミ

前に出て発声することがストレスなら分かるが前に出てないあなたがなぜストレス受けてんのwww

ただじっとしてられないらしい。

ほんの数十秒待つことが大きなストレスになる。

ある時牟田口と一緒にエクセルの表を作った。

牟田口が書類を読み上げてそれを自分が入力。

言われたことを入力するだけの個所は早いのでおかしいところはなかったが、

複雑な計算式を入れようと考えている時にそれは起こる。

高長:えっとー(切り上げ関数入れて、てか10の桁だっけ?でそれからif関数入れて・・・)

ドンドンドン

ん??何の音だと音のする先を見ると牟田口が足を貧乏揺すりをしていた。

最初は簡単な入力じゃないのにそんなイライラされてもすぐ出来んわーとイライラしたが段々変わってきた。

もしかしてコイツ作業難易度関係なくイライラしているのでは?朝礼の件と合わせてちょっとでも待たされるとすぐストレスがかかるらしい。

普通の人は考え事をしている最中に横でイライラされるとイライラするだろう。そこでミスが起こったら『アナタ(牟田口)が横でイライラして気が散る!!』という状態になるだろう。

であればこのイライラのツケは牟田口で全額払わさないといけない(笑)こっちは急いで入れるのではなくトロトロ入れてストレスを受けさせ続けてあげるのが優しさと考えるようになった(笑)

すると

牟田口:高長さんまだ?

高長:まだです

牟田口:・・・

牟田口:まだ?

高長:(入力)代わりますか?

牟田口:あーいいから

となった(笑)